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知られざる名盤をあなたに。。。
SEA OTTER CLASSIC

「50sアメリカのカリスマ、カペル&バーンスタインによる熱風!!」


kapell:piano concertos ラフマニノフ&ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲
ウィリアム・カペル(ピアノ)

税込\2,800  M&A-CD1109
(発売元レーベル ミュージック&アーツ)




●曲目●

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲


●演奏●

ウィリアム・カペル (ピアノ)

レナード・バーンスタイン&ニューヨーク・フィル(ラフマニノフ)
ユージン・オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団(ハチャトゥリアン)


●録音データ●

1951年2月18日(ラフマニノフ)、1944年4月8日(ハチャトゥリアン)
*いずれもファースト・リリースとなります。


●SEA OTTER'S REVIEW●

全ての音楽ファンに捧ぐ、ピアノ協奏曲の知られざる名盤!

   おおよそ、どのような名作恋愛小説よりも、不朽の恋愛映画よりも、 聴き手の心を無遠慮に揺さぶるに違いない。それほどにドラマティックなラフマニノフを聴かせるのは、ウィリアム・カペル、レナード・バーンスタインというアメリカが生んだ二人の若き天才音楽家だ。
   冒頭のピアノ・ソロからただならぬ熱気を感じる。オーケストラが加わり、曲が進行するにつれてピアノもオーケストラもますます熱を帯びてくる。この演奏を支配しているのは、恋愛にも似た、内に留めることができないパッションだ。見栄も外聞も無く二人の天才がラフマニノフの音楽にのめりこんでゆく世界に、聴き手も否応無く引き摺り込まれてゆく。
   何しろオーケストラがこれほど情感豊かに歌い上げているこの協奏曲は聴いたことが無い。ピアノを焚き付けるように激情をぶつけてきたかと思えば、まるで日没を迎える海の風景のように刻一刻と色彩を変えながらピアノを柔らかく包み込む。ピアノもそれに応えるように、激しく高揚したかと思えば、甘美に、そして繊細にオーケストラに寄り添う。 晩年に近いカペルの演奏は端正で理性的な色合いが濃くなっているものの、このバーンスタインとの共演ではいささか箍がはずされてしまったようだ。しかし、それこそがこの演奏を最高に魅力的にしている秘密のエッセンスでもある。
    カペルはスタインバーグ/ロビン・フッド・デル(フィラデルフィア)とも同曲をRCA に録音し、そちらのほうがメジャーとなっているが、聴き比べてみると同一人物の演奏とは思えないほどだ。カペル/バーンスタインとの熱風に吹かれた後では、サクサクと棒を進めるスタインバーグとのセッションはまるでハイドンの協奏曲の涼風ように感じられる。それはそれで落ち着いた完璧な演奏ではあるのだが、やはりこの作品は奇麗事で終わってしまわれるとどこか物足りなさを感じてしまう。情熱的な心情を音楽に表出することに躊躇せず、結果として作曲家の意図と聴き手の欲求をこれほど満足させる演奏を生み出したカペルとバーンスタインに拍手喝采を贈りたい。
   一方、オーマンディ/フィラデルフィアとのハチャトゥリアンは、4種類残されているカペルの同曲の録音の中でもベストの演奏だ。録音の質は良いとは言い難いものの、カペルの演奏活動初期における、他に追随を許さないテクニックとパワーは聴き手を驚愕させてなお余りある。オーマンディのオーケストラ捌きも見事なもので、見せ場を逐一心得た憎いリードを聴かせる。オーケストラの面々の士気も申し分ない。 今では殆ど演奏される機会の無いこの協奏曲だが、「ハチャトゥリアン・カペル」の異名を如実に証明する、そしてこの先誰もこれを越えることがないであろう、ひとつのモニュメント的演奏といえよう。
   ラフマニノフ、ハチャトゥリアン、いずれをとっても音楽の力に陶酔させられてしまう、魅惑の一枚。





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